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2014年5月28日 (水)

見学最終日

ヤマハグランドピアノC5のオーバーホール見学のため、またまたやってきました、東淀川駅。少し早く着いてしまいましたので、東淀川駅前ワタクシ的3大不思議の1つ、「看板のみで店舗の見当たらないファミマ」に潜入!

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ホラ、お店、ないでしょ?

写真右下のガラス張りの自動ドアに突撃!

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あった!!!

お店手前は広い広いイートインスペース。実はここ、ビジネスホテルのフロント前なのです。なんと~快適そう~。近くにあったら篭って作業するときに来るな、絶対。今日はお暑うございますので、差入れの凍らせペットボトルジュースを買込みます。
あースッキリ!

さて、オーバーホールでございます。
軽く弾いてみて、今の感想を荒木さんに伝えます。それをもとに最終調整を行ってくださいます。

今日最初の作業は、ブッシングクロスの消耗を遅らせる処理。

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鍵盤の上の白い粉。アヤシイお粉ではありませぬ。

テフロンの粉をこうやって塗ります。すべりをよくすることによって、摩擦による磨耗を遅らせます。

そしてひたすら整調作業。
鍵盤とハンマーを綺麗に揃え、レットオフを調整し、ドロップも調整。スプリング調整を行ったのち、

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2回目の鉛調整。

荒木さんがビックリするくらい重さが均一で、新たに鉛を入れたりするハンマーはわずかに6本!

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1本だけ、入れた鉛を削るものがありました。

今日のお手伝いは、これ!

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鉛を入れる穴開け~!!!

マジですよマジですよ真剣ですよだって失敗できへんもん。

鉛を打ち込んだら、さらに整調、調律。ダンパーも揃えます。

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ハンマーに針を刺しています。

発音部分の要ですから、とっても慎重に。

最後にもう一度弾かせてもらいます。

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タッチも音色も、また良くなりました。

たくさんの部品でできている、ピアノ。どこをどう作業すると、どんなふうに音やタッチに影響するのか…それが細かく見られたことがとーーーっても勉強になりました。

ピアノ技術ステーションさんにお邪魔するのも、今日でおしまい。きっとまた、何かのご縁でお邪魔することになるだろうけれど、合間合間にお話しさせてくださった皆様にご挨拶。

お仕事のお邪魔になるにもかかわらず、嫌な顔一つせず、むしろ笑顔で楽しく迎えてくださった荒木さん。「見てくださってありがとうございます」と言ってくださるお人柄が、何よりも勉強になりました。本当に本当に、ありがとうございました。

残りの日に微調整を行っていただき、3日後には教室に戻ってきます。「最後の調整はお部屋に入ってから」なので、完璧に仕上げることはなさいません。お部屋に入ったとき、どんな音になるのか、それが今から…ドキドキするうっ!!!

いっぱい見学させていただいたことへの感謝の気持ちをこめた最後のオマケは次エントリで!


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コメント

テフロンの粉、固体潤滑ですね!

>う様

「シッカロールです」と荒木さんがおっしゃってましたよ~。違うってw

ベビーパウダーは、タルク、つまり、滑石(ろう石)の微粉末ですよ〜。

>う様

ちょっとググってみましたら…昔はタルクを使っていたそうですね。タルクって、身体に害があるとかないとか言われてるような。

はい。石綿成分が含まれているとか、もとより石の粉だからとか、諸説ありますね。
まあ、春風に舞う砂埃を吸っても同じかも知れませんが。

これだけ細かなところまで気配り目配りしてもらえて、完璧な仕上がりが期待できますね!

>う様

はい、完璧でしょう!!!
12時間後!

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