発表会を終えて思うこと
発表会関係のエントリが続いていますが…これで最後。自分の思った事をつらつらと綴ります。毎年感じること、今年気付いたこと、いろいろ書いちゃう。
音大在学中からなんだかんだで毎年行ってきた、発表会。今年はなんといっても中学生以上の方のご参加が多かった事が印象的でした。
今までは、中学進学時に学年に一人くらいはやめずに続けてくださる方がいて、その中でも発表会にも出るほど積極的に練習できるのは、そんなにはおられませんでした。今年はほぼ全員が進学しても続けてくださり、さらにその中の半数ほどの方が発表会にご参加くださいました。
時間は自分で作るもの。部活に塾に忙しい毎日の時間を漫然と流されるだけでなく、眠くても疲れていてもレッスンに来て、少しでも上達していく姿に、毎週感心させられると同時に、「アタシもがんばらな!!!」と襟を正しました。
中学生さんだけではありません。幼稚園の子、小学生さん、みんなそれぞれ、ピアノ以外にたくさんやらねばならないことがあります。遊ぶ時間もとっても大切。でも今は、ピアノに向かう時間を多めにとってね。
そして迎えた本番。緊張した面持ちの生徒さんに「がんばって」と小さく声をかけて背中を押します。
広い舞台にたった一人。スポットライトを浴び、たくさんの人が見守る中、暗譜で演奏。緊張しないはずがありません。この日の、たった数分のために、何十時間もの練習を重ねてきたのです。1度きり。消しゴム、やり直しはありません。厳しい世界。
演奏を終わりお辞儀をして、舞台袖に向かって帰るとき、袖で待っている私と目が合います。その時の笑顔の素敵なこと! やり遂げた充足感、達成感に満ち、輝く顔。これを見られるのが私の特権。ずっとずっと、見てたよ。つらかったこと、しんどかったこと、だけどすっごくがんばって乗り越えたこと、ぜんぶ知ってるよ。
弾く喜び、弾けるようになるまでの努力と、その努力が花咲き実になる達成感、感じてもらえたかなあ。
同時に、聴く喜びも感じて欲しいと思っています。私の身は1つしかないので、舞台周りと弾く人のサポートで精一杯。客席はどうだったのでしょうか。
今年は撮影のお手伝いとともに、プログラム構成と舞台進行を客席から客観的に見て、会場内の様子も見ていただくお役目を、お友達のピアノの先生、米田先生(カエルノピクルスキーさん)にお願いしました。静かにするようにと注意を受けたアナタ、あのおねいさんは、ただの口うるさいお節介な人ではありませんよ~。反省するように(-_-X)
来年2013年の発表会は9月15日です。米田先生から報告を受け、先生としての私の新たな課題が見つかりました。それは、生徒さん自身だけでなく、ご家族の皆さんにもピアノに興味を持っていただくこと。「聴く喜び」を、会場に集まった人全員に感じてもらいたい。そのために何ができるのか。試行錯誤しながら次の発表会を迎えたいと思っています。何ができるかな。こんなん書いてしもたら逃げられへんな。今、気がついただけで、まだ何も見えていないんです。何もできないかもしれないけど、でも、考えること、試みることはやめないぞ。
また来年、アゼリア大正ホールで、新たな仲間とともに、お目にかかりましょお♪
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