カミカゼ特攻隊
ピアノを聴いてと、お友達のおばけママさんから連絡がありました。2~30分もかかる、シューベルトの「さすらい人幻想曲」を弾いてるんだよー。スゴッスゴッ。音大時代からのお友達で、今はなんと同じ先生に教えてもらっています。
とゆーことは、そう、おばけママさんとこにも来たのね、先生からのお呼び出しメールが。
「一人で弾いてるとさあ、なんかわからんようになってきて」わかる。人の目と耳が欲しいのよね。私もカエルノピクルスキーさんが用事で近くに来た時に、教室に寄ってもらって聴いてもらうもの。
始まりました20分越えの大曲。鍵盤に対して右後方に座り、弾いてる様子や音を聴きます。小さい細い手やのに、ガッツリ掴むなあ。アルペジオの弾き方が蜘蛛みたいや。指くぐりの瞬間の移動がものすごい高速。弾ききりました! おーーすごーい!
「先生のとこで暗譜で弾くのはやめとくわ。」あははは。対策決まって良かったです。2,4楽章が良かったよー。でね、3楽章だと思うわ、ゾクッとするようないい感じのトコがあったの。あの付近の今後が楽しみよーーー。
「弾けへんの?」あ、はい。では、一応合格したらしい、ドビュッシーの「枯葉」と「ヒース」を。弾きおさめ、ということで。もう少し練習してたかったな、特に枯葉…
さてその頃。先生のお宅では、もうお一人、お友達がレッスン受講中。濃厚な2時間を過ごし、近くのドトールからレッスンの結果報告を送ってくれました。持ち曲の半分合格したらしいよ。
「いいなあ、みんな次々と終わって。」『終わって…?』 それって! 大学の試験の時みたいやん! いや、演奏会の時のほうが近いかな。本番早い順からホッとするっていう…
ややや、ちょっと待って。私たち、ただレッスン受けてるだけよ? しかもこんな大人になって…学生の頃とは違って、別に義務でも何でもないのよ? それがーなんでーこんなにー数日前から正気を失うほどなのーーー
「おかしいよな! ちょっとピアノを教えてもらおうかななんて思っただけやん。別に本番があるわけじゃないしさ。」そうそう! それがどういうわけか、みんな「逝ってきます」「散ってきます」
今回はご丁寧に赤紙の召集令状つき。
額に日の丸の鉢巻をして、討ち死に覚悟で特攻。
やだから、ピアノ習いに行くだけなんですが…みんな、ピアノの先生なんですが…
「ラフマニのプレリュード、きちんと弾かないとレッスンさえしてもらわれへんねん…『きちんと練習してきて』で終わり」ってメールに書いてあるよ!! 怖えぇっ! 怖えぇよ!!
ていうかおかしいから! 学生の時より練習してる曲数多いから!! ただちょっと、ピアノ教えてもらいたかっただけなのに!
とか言いながら、今日もガツガツ練習。私も、お友達も。
いつかカミカゼ吹きますかーーー(涙)
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