« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年9月22日 (木)

ドビュッシーとバーナム

ドビュッシー 前奏曲第2集 1番「霧」

新しい宿題です。ドビュッシーは好きな作曲家で結構いろいろと弾いてますが、前奏曲は第1集の「沈める寺」しか弾いたことがありません。小学生の時、お誕生日に長兄が前奏曲集のレコードを買ってくれて愛聴していましたが、「霧」はイマイチどんな曲かは覚えてません。演奏はもちろんミシェル・ベロフ。私のドビュッシーの原体験は、前奏曲集に限らず、ベロフです。聴きすぎてかなり激しい刷り込みがあります。

楽譜も持ってなかったー。買って見てみましたら。

黒い………

そして3段譜………

3回ほど楽譜を見ながらCDを聴き、読譜します。あ! これ!

バーナムピアノテクニック導入書や。

「かえるとび」だったかな? 左手白鍵でドミソの和音、右手半音高い音でアルペジオ。ほぼ一緒! 響きは一緒!!バーナムオレンジは教室でもよく使っている教材ですが、逆は思い出さなかったなー。

基本、そういう作りなので、黒い楽譜を見て弾くよりも先に覚えちゃえ! つことで先に暗譜を一応、終了。ただしダイナミクスとかはまったくありません。ペダルも踏んでおりません。中途半端暗譜。この手の曲はペダルを入れるとあっという間に指がすべるので要注意。要注意よ! ペダル無しで音の粒を揃えて弾けるようになっておくと、あとは曲に仕上げやすいはず。何となく、イメージはノンレガートっぽいかなー。げー難しい~。しばらくはストイックな練習を続けます。

2011年9月21日 (水)

ニット帽のおにいさん

12月25日のクリスマスパーティの会場を申込みにアゼリアホールに走って行ってきました。汗だく~っ。

クリパを教室外でするのははじめてです。しかもこんなデカ箱。どうしましょ。まず会場のセッティングを決めちゃおう。レッスンの時にポツポツとお話しさせてもらっているうち、イメージが固まってきたので、申込みついでに、設営の相談にのっていただきました。

「じゃあ、会場を見てください。どうぞ」とニコヤカにご案内してくださったのは夏の発表会でもお世話になったPAのニット帽のおにいさん。夏も必ずニット帽です。笑顔がカワイイんだ♪ ピアノは舞台に上げます。ピアノを弾いたり聴いたりしながら、飲食ありの、ホントにパーティなんです。

「わっ。いいですねえ、ソレ! そんなんめちゃ良いです。」えっ…ホント? そう言われると嬉しいです。やっちゃうぞーって思います。だからテーブルを囲むように椅子を置きたいんです。何席できますか?

あれこれとお話しして、MAXの人数が把握できました。だいたい会場内の様子もイメージできてきましたよ。ありがとうございます! また相談させてもらっていいですか?

「いつでも来てください(ニコッ)」さわやかだー。いい人だー。ニット帽のおにいさん、いい人。こういう良いコミュニケーションがとれると、頑張れます。もう少し細部を詰めてから、催しそのものの内容を皆さんとわいわいお話しながら決めたいなあと思ってます。これを楽しみにしてくれている人もいるようで…もうちょっと待ってね。

やっぱり一人で考えることには限界がありますね。クリパでニット帽のおにいさんを見かけたら、軽く会釈しましょうww

2011年9月19日 (月)

お休みなので。

お友達とケーキを食べに行きました。これだ!!

Choco1

チョコ専門店なのです。お友達の身体は半分がチョコでできているので、補給しないといけないんです。小さいマカロンが、侮れないほどにチョコ濃厚。大きい天使の羽みたいなのは「ムラング」…メレンゲを焼いたお菓子にチョココーティングをしてカカオを振ったもの。この中は!

Choco2

クリームたっぷしー。普通、こんなにクリーム食べられないですよ? ここのは別。ムラングと一緒に食べると

「ンッマ! マッジ! ヤッバ!」(友達:談)すべて付点のリズムですね。そのお友達ご注文のお品はこちら。

Choco3

ままま、よくある感じのチョコムースです。これが!

Choco4

中のムースが激しく柑橘系! 濃いのか? 爽やかなのか? 濃い? 爽やか? もうわかんねー。チョコとオレンジの組合せの潔さが突き抜けてます。

「これ作った人、天才! 天才!」(ワタクシ。ムラングの時もそう言った)

ピアノの先生二人がお洒落なカフェで

「ンッマ! マッジ! ヤッバ!」「天才! これ作った人天才!」「コーヒーとまたバッチリ! ンッマ!」「この組合せ、キタ! すっご。これ考えた人、天才!」

大騒ぎ。あっという間に食べたのでそんなに長時間迷惑はかけてませんよ。

このように十分に脳に糖分を補給した後、(お友達は体内にカカオ分を補給した後)、おとな発表会の打合せをしたのです。つまりここからが本題です。演奏順など、ああでもないこうでもないと、さっきとは別人のようなテンションで真面目に打合せ…というか、相談に乗ってもらったんです。いつも一人で数日間だらだら考えるんですが、あっという間に決まりました。

やはり一人で考えるのは限界があります。いろんなものの見方があるわけで。会話から生まれるものもあります。そこに美味しいものがあれば、より良いものができるはず。

こちらのお店の本命のチョコケーキはあえて外してます。リベンジを誓い、お店を後に。どこのお店かは秘密です。うひひ。

bachCage

フランチェスコ・トリスターノ

ルクセンブルグ出身のピアニスト。大阪公演の時にコンサートチューナーをなさった荒木さんから「すごい人が出てきた!」と伺ったので、CDを購入。完成された曲を組み合わせてアルバムにしたというのではなく、アルバム1枚を聴いて、はじめてその世界観がわかると言えばいいでしょうか。例えば冒頭の「自作曲」。概してこういうのは面白くないんです。しかしこれは違いました。次のパルティータが始まると、それがイントロダクションだったことに気付きます。

全体に感じられるのは、空気感、浮遊感。バッハなのに。でも確かにバッハ。透明で繊細。

CDを録音する時にはいろんな細工ができる。もっとも単純な例をあげると、全体に残響を増やせばどんな演奏でもお風呂の中の鼻歌が上手く聞こえるのと同じで、何となく綺麗になる。だからCDがその人のすべてではない、知りたければ生演奏を聴くしかない、と私は思っていて。彼の評価は保留していました。

今朝、同じアルバムからのコンサートの様子がNHKBSのクラシック倶楽部で放送されました。見ましたよ見ましたよ。録画もしましたよ。NHKさん、無駄なカメラワークはやめてもらえませんか…あっ!

手!!!

おっきい!!!

想像していたとおりのBig Hand! きゃあーーすてきーー(←若干大きな手フェチ) しかも理想的! 左右の大きさも揃っていて、指の付け根の関節の大きさも全部揃ってて、筋肉のつきかたも完璧!! かっこいーい(≧∇≦) どうやって練習したのか教えて欲しーい!

やっぱり、テレビでも音の劣化は避けられないわけで。親日派とのことなので、次回来日された際には聴きに行こうっと!

2011年9月16日 (金)

レッスン受けました

バッハ平均律1巻5番

少し前から、定期的にピアノのレッスンを受けています。大学時代の先生は東京にお住まいなので、そう簡単にレッスンを受けることができず、何かあると東京に行き…あとは自力。これではイケナイ。

紹介して頂いた先生は大学を定年で退官なさったばかりですが、とっっっっってもお元気!! 教えることが大好きで、とにかく熱心。熱いレッスンです。前回は初めてのレッスンだったので自分で弾いていた曲を聴いて頂きました。その時新しく先生から頂いた宿題が平均律5番。「宿題」っていうのがもう、新鮮!! 学生時代も好きな曲ばっかり弾いてたもんなあ…

前置きが長くなりましたが、平均律。5番はバッハ平均律の入門のような曲。昔弾いてますが、記憶にありません。譜読みをしながら、曲の構成を考え、イメージします。

バッハの鍵盤楽器の曲を弾く時によく話題にのぼるのが「チェンバロなのか、パイプオルガンなのか」。バッハが生きていた時代には、現在と同じ「ピアノ」という楽器は存在しませんでした。異なる楽器で再現するわけですから、そのような議論が起きるのも不思議ではありません。

1つの見解は、あくまで「バッハの時代の楽器で再現する」という手段。チェンバロもパイプオルガンも今でもありますから、それで演奏をする。

もう1つ、どの楽器で演奏されていたのか、考慮しながら、ピアノを弾く。

最後に、バッハの時代にはなかったんだから、ピアノで自由に表現してよいと考える。

だいたいこの3つくらいの見解にわかれるのではないか、というのが今のところ私の感じるところです。

さて私はどう弾くか。フーガはすぐに決まりました。フランスバロックです。パイプオルガンです。神戸松蔭のオルガンが響きます。頭の中で。ガルニエのパイプオルガン弾きたいよう~と思いながら弾くわけです。

問題はプレリュード。先生が要求なさっていることは、想像がつきます。でも私の中に浮かぶイメージは、どうも浮遊感がたっぷり。空気が細く振動するだけのような右手のメロディ、チェロの弦をつまびくような左手の音。和声進行とともに色彩や濃淡だけが変わるような空気感だけど、打鍵の速度はとても速く、かつ、ギリギリまで浅く均一。腕釣りそう。指もげそう。

どうも、最近聴いたCDの影響を受けているらしい。そのCDには平均律は入っていなくて、パルティータ1番と4つのデュエットが入っていました。パルティータ1番が何ともエアリー。そのイメージがあるからか、レッスンを受けるまで、結局手持ちのCDも、ネット上のものも、平均律を聴くことはありませんでした。

さてレッスン。先生からはもちろん、ダメ出し。それでいいんです。バッハを弾くための芯のあるしっかりタッチを学ばせたいと先生は思ってくださっているのですから、私の弾き方ではいけません。その場で修正、弾きなおし。

「これはいいわ。次いきましょ」

マジっすかーーー合格っすかーーーやったあーーー;:゙;`(゚∀゚)`;:゙

合格とか、めっちゃ嬉しいっす。自分が練習してきたことをきちんと評価してもらって、さらによくなるように教えてもらえることって、ホント幸せだなあ。

次は6番です。がんばらなくちゃ。

件のCDは、フランチェスコ・トリスターノというピアニストのCDです。次のエントリでお話します~。

2011年9月13日 (火)

革命祭

ショパンのエチュードOp.10-12「革命」

超有名曲。昨年末に教室の生徒さん4人と私で、「みんなで革命を練習しよう」という企画(?)をしました。イベントというのではなく、単に練習している曲がみんな「革命」で、効果のある練習方法や難しいところをうまく弾くポイントがあったらみんなで教えあって上手になりましょう、ていう…それだけなんです。上手さを競うことになりそうなので、みんなで弾きあいをしたりもしないですよ。レッスンの中で私が皆さんの情報をお伝えするだけです。あ、もちろん、自分も練習しながら、指導もいたしますよ。

合格基準は「暗譜で弾けること」。極めたい人はとことんまで弾き続けてもいいですし、暗譜演奏成功すれば終わって良し。私がOKを出すのではなく、ご自身が納得したところで練習を終わって良いことにしました。中学生、高校生、大学生、社会人+私、というバラバラな年齢の5人でああでもない、こうでもないとレッスンしてました。

私の中でだけ「革命祭」と呼ばれていたこのレッスン、皆さんは遅くとも年始には無事終了なさったのですが、一人だけ終わっていない人が………

ええ、私ですが何か?

短期間寝かせたりしつつも、さっぱりゴールが見えません。もういい加減嘘でもいいから形にならないものか…

昨日はメトロノームで四分音符=120の速さで片手で弾けるところまで進みました。でもこれじゃあ音楽じゃない。ただの運動なので、問題はここから。ここからーーー(涙)

2011年9月 7日 (水)

ベートーベンとイリュージョン

ベートーベンのソナタ5番(Op.10-1)練習中。1楽章の左手の伴奏に苦戦してます。「ファ、ラ、ファ」ははっきりと、裏拍の「ド」は響きを加える程度にコントラストをつけて弾きたいので、重心のかかりかたが小指よりになります。しかしココ(3に○を囲んでいる小節)。ココだけ全部聴こえてしまう。

Beetho5

思い出したのが、イリュージョンフォーラムの「錯聴」の「周波数差」。例えばドレド、ドレド、という隣の音同士の連続よりもドソド、ドソド、のように2音間の音程差が開けば開くほど(周波数の差が大きくなればなるほど)、低音と高音がバラバラに聴こえるというイリュージョン。私にはすべて音名で聴こえてしまうので(どこが錯覚やら?)と思っていたのですが、これこれ。確かに。写真に載せた楽譜の「ミファ♭ミファ」は音程差が無いので他のところよりも意識しないと全部聴こえます。「ミ、♭ミ、」に聴こえるように弾きたいのに。

そうかーーーそう聴こえるものなんだ。じゃあ、いっか!!………そんなワケないですね、はい。

「何故そう聴こえるのか」理由の1つがわかって、練習の励みになります。イリュージョンの罠を乗り越えるべく、練習れんしう!

2011年9月 6日 (火)

おとな発表会

出演者募集開始!

教室の生徒さんだけでなく、生徒さんのお父さん、お母さんも参加受付しております。「お母さん、ピアノ弾けるねん!」「お父さん、昔習っててんで」という声、お聞きしてますよー。

「発表会」というよりは、「ベヒシュタインのB型を弾いてみよう」ていうのがメインです。楽譜見ながらの演奏もOK、連弾参加、他の楽器とのアンサンブルでの参加もアリ。めったに弾けない良いピアノを弾きあいっこしましょう♪ という、ユル~い弾き合い会みたいなノリです。どうぞお気軽にご参加ください。

教室のピアノのメンテナンスをお願いしている調律師の荒木欣一氏によるセミナーつき。他にも何やら企画中。

見学参加も大歓迎。おとなのピアノ、一緒に楽しみましょう~。

とき:2011年11月23日(水祝)

ところ:うたまくらピアノ工房(JR吹田駅東出口徒歩15分)

お申込は9月17日まで。

お問い合わせはこちらへ。

2011年9月 1日 (木)

2011年9月のレッスン

9月18日(日)~9月25日(日)は、お休みです。

« 2011年8月 | トップページ | 2011年10月 »